青汁の原料が甲状腺ホルモンを抑制?
甲状腺・甲状腺ホルモンとは?
甲状腺とは首の前側の喉ぼとけのすぐ下にある小さな臓器ですが、甲状腺が正常であれば柔らかく外から触ってもわかりません。
ところが、なんらかの原因により腫れなどが生じると触るとわかるどころか、見ただけで腫れが目立ちます。
この甲状腺は、ヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを生成して血液中に分泌しますが、甲状腺ホルモンは新陳代謝を促すことや身体の発育を促進する作用があるため、活動するためのエネルギー作りには欠かせないホルモンを分泌するところと言えます。
ただ、甲状腺ホルモンは多く分泌すれば良いというわけではなく、多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるとどうなるの?
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気を甲状腺機能亢進症といいますが、バセドウ病など代表的な病気としてあげられます。
甲状腺や、脳下垂体や間脳などの調節機構のいずれかが元々抵抗力が弱かったことに加えて、何らか他の因子によって変化を起こすためになると考えられています。
その因子の一つとして考えられることとして、栄養不足による代謝異常によって引き起こる血液状態の悪化が原因と考えられ、それを改善する必要があります。
バセドウ病は、一般的には代謝が高まって消耗が激しいため、栄養を多くとりエネルギーを補う必要があります。
ですからバランスの良い食生活を送ることが望ましいのですが、青汁にはこの栄養補給に大変高い効果があります。
青汁の原材料とされるケールはアブラナ科の十字花植物の属する植物で、このアブラナ科の植物には、バセドウ病に用いられている薬剤と同様の作用があるとされているため、甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑制する作用があると言えます。
青汁は副甲状腺ホルモンにも効果がある?!
青汁は甲状腺ホルモンだけではなく、副甲状腺ホルモンの抑制にも効果があります。
副甲状腺ホルモンは体内の血液中のカルシウム濃度が低下した場合、分泌が増加し骨からカルシウムが溶けて血液中のカルシウムを一定に保つ働きをします。
そうなると骨自体のカルシウム量が減少することで骨折を起こす負の因子などが高くなる上に、血液中のカルシウムが増えることで尿中にリンやカルシウムが増加し腎結石などを起こしやすくなるリスクも高まります。
青汁はカルシウムが含まれているため、このような副甲状腺ホルモンの分泌が増えることの予防にも働きます。
カルシウムが沈着してしまうと腎石灰化症を起こすことや、腎臓の機能を低下させることで尿障害を引き起こすリスクにも繋がりますから注意が必要です。
また、逆に甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌が衰えている人が青汁を飲むと、甲状腺の腫れが悪化することもありますので注意しましょう。