青汁の起源は古代神秘の野菜
原産地は古代ギリシャ
青汁の元祖ともいわれる原料のケールの誕生は、約4500年前の地中海沿岸と言われ、その栽培は紀元前にギリシャで始まったことから原産地は古代ギリシャと言われています。
ケールはアブラナ科の緑黄色野菜でキャベツの原種でもあり、人間が生存するのに欠かせないビタミンやミネラルを豊富にバランスよく含んでいます。
古代ギリシャの人たちは、動物がケールを食べ長生きしていることに気づき、自ら栽培して食べるようになったと言われているほど栄養量の豊富さが伺えます。 また、古代ギリシャの数学者であるピタゴラスは、このケールの栄養量が豊富なことに驚き、ケールのことを落ち着いた気分と元気をもたらす野菜だと言ったという逸話もあります。
古代野菜ケールはキャベツやブロッコリーなどの生みの親
先にも述べたとおり、ケールは数ある野菜の中でも特に生命力の強いとされるアブラナ科の野菜ですが、今ある野菜の多くはアブラナ科です。
例えば、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、白菜、菜の花、小松菜、ちんげん菜、そして他にも滋養強壮で有名なマカなどもアブラナ科の植物としてあげられます。
こうした高い生命力を誇るアブラナ科の野菜の中でも、キャベツやブロッコリーなど一般家庭の食卓で定番と言える野菜の生みの親になるのがケールで、長い歴史の過程で品種改良を受けることでキャベツやブロッコリーが誕生しました。
日本での青汁としての始まり
日本の八百屋やスーパーなどでケールを見かけることはあまりありませんが、欧米やヨーロッパでは昔から一般的に食卓で使用される野菜で、家庭料理で使用されるほかにも体質改善のためにハリウッド俳優が飲むなどされています。
日本では青汁の原料として有名になりましたが、現在ある青汁が元になったのは、戦中戦後の貧困や食糧難で起こった栄養失調を改善させるためで、木の葉や雑草などの緑葉をすりつぶし、その汁で栄養バランスが整い体調が改善されたことから広まったことが始まりです。
ケールの成分の特徴
戦中戦後に利用されていたケールが、日本の医学会で見直されてきたのは、活性酸素と関係があります。
ケールの中に含まれるセレン、メラトリニン、ピラジンなどは活性酸素を防ぐ効果があり、その豊富に含まれる栄養としてビタミン、ミネラル、酵素、フラボノイド、葉緑素が生活習慣病の予防や改善、免疫バランス改善や老化防止などの健康維持に効果があるといわれています。
こうしたケールの高い評価によって、現在では学校給食や病院給食などでも用いられるまでになりました。
豊富な栄養と、日本の気候風土で栽培できる野菜ということから探求した結果ケールにたどり着き、今があるのです。